この記事は、2020年3月19日にアメブロに投稿したものです。
(2024年4月1日にWordPressに移行しました)
昨日は遅くまで本を読んでいたので完全に寝不足です。
眠い。でも今日はバイトだ。頑張ろう。。。
そんな遅くまで何の本を読んでいたかというと、コレ。
ダイナソー・ブルース: 恐竜絶滅の謎と科学者たちの戦い2,640円Amazon |
地学に疎い人でも、「恐竜は隕石の衝突で絶滅した」という説を何となく知ってると思う。
その説はどのようにして出来上がったのか。
この本には、30年以上に渡って「恐竜絶滅の謎」に迫った研究者たちの軌跡が描かれている。
こう言うと、さぞ科学的・論理的な内容で展開されると思いきや、それだけでは終わらない。
「地質学」は直接的には見られない「過去」を相手にする分野であるため、物証から様々な推測が展開される。
そこに研究者たちの私情・思惑が絡み合い、時に争いにも発展する。
私自身、大学〜修士〜会社員時代と10年以上地質学に携わってきたけれど、
「恐竜絶滅」についてこんなドラマが展開されていたなんて全く知らなかった。
それを、膨大な過去の文献に当たりながら、(かつ自身の研究も続けながら、)
4年をかけてまとめ上げた筆者は、まじで変態だと思う(褒め言葉)。
その筆者が、私の大学時代の指導教員であるという贔屓目を差っ引いても、本当に面白かった。
この本は、
- 恐竜や天体についての話が好きな人
- 地質学やそれ以外でも研究に携わる人・これから志す人
- 熱意を持って何かに挑む人間ドラマが好きな人
- 推理小説が好きな人
にぜひ読んでほしいです。
発行部数が少ない?のか値段がややお高めなのと、
登場人物の多さが難点だけれど(数十年の研究史なのでしゃーない)、
専門用語も解説が入っているし一般の人でも楽しめる内容となっています
あなたを数億年の時と世界中を股にかけた旅に連れて行ってくれる本書。
この機会にぜひ読んでみてくださいね☆